コラム【風呂敷考】
■■■コラム【風呂敷考】
風呂敷考
なぜ風呂敷なのか
風呂敷考[其の十四]
我が社の経営理念に
「風呂敷は大きい方がおもしろい 夢の実現をアシストします」
と掲げています。
  れまで「なぜ風呂敷なんだ?」という疑問について、お話ししてきました。
  日は12月8日〜9日に行った当事務所の合宿研修において発表した所長方針を紹介します。
少し長くなりますが、たまには真面目な一面も見てください。


                               平成18年12月8日
                 合宿開催に当たって

                               前田俊雄税理士事務所
                               所 長 前 田 俊 雄

 成18年の年度品質方針は、「志をもって生きよう」としていました。
生物は全て生存本能を持っています。この生存本能は「自己保存本能」「種族保存本能」の二つに大別できます。まず、自分が生き続けることを目的に行動し、それが可能となった後に種族保存の行動に移るというものです。自己保存本能を実現するために「食欲」と「睡眠欲」があり、種族保存本能を実現するために「性欲」があります。これらを総称して、三大本能といいます。
 
 球上のどんな生き物でも全て生存本能を持っているというのは不思議な感じがしますが、人間だって生物には違いないのですから、よく考えれば当たり前のことです。しかし、人間が他の生物と違うのは、「どうせ生きていくからにはどんな風に生きていけば良いか」を、考えることができるところにあります。人類が生み出した最初の学問が「哲学」だというのはそれを象徴しています。

 とは誰でも大金持ちになりたいとか、有名になりたいとか、美しくなりたいとか
様々な願望を持ちます。なぜ願望を持つのでしょうか?その理由は先程述べた三大本能以外に人間には「社会的本能」があるからです。社会的本能の主たるものには「所有欲」や「名誉欲」があります。願望を持つことは自由ですが、それを実現する過程にはやってはならない社会的制約があるはずです。目的実現のためなら手段を問わないと思う人を批判する人より、その真似をする人が増える世の中は、アウトローの社会と変わりはありません。
 
 の昔、食べることに不安のない社会になれば、他人を思いやる余裕ができるので、より良い社会になると予想した社会学者がいましたが、どうもそうはなっていないようです。今の日本は自分が快適であれば廻りはどうでもよいという人が増えていると言われています。藤原正彦氏の「国家の品格」がベストセラーになり、「品格」が流行語大賞を受けたことは、多くの日本人がのできていない子供たちを見るにつけ、この国の将来の不安を感じている証拠だと思います。
 
 うせこの世に生きて行くならば、自分の願望を最優先するのではなく、地域社会に貢献することで自分の願望が実現でき、後生の人たちにも快適で暮らしやすい環境づくりができると考える人が多くなれば、暮らしやすい社会になることでしょう。
 
 分には社会貢献など無縁だ、むしろしてもらいたい方だと思っているひとはいませんか?社会貢献の仕方にはいろいろな方法があります。赤ん坊はただそこにいるだけで回りを明るくしますし、消費税の立派な納税者でもあります。無収入の学生でも着なくなった衣類を国際赤十字へ送るだけで、世界中の難民を救うことができます。専業主婦は家庭を守り、夫が働きやすい環境を作ることで、社会貢献をしています。ボランティア活動などをしている人も数多くいます。職業に就いているひとは、収入を得ているということで既に社会貢献をしています。彼らは失業保険や生活保護を受けていないからです。でもそれだけでは少し寂しい。同じ働くなら自らの職業を通じて社会貢献ができれば最高ですね。
 
  理士の「士」は「さむらい」と読みます。広辞苑によれば、「学徳を納め、敬重すべき地位にある人」とされています。自らの学徳により、人々をあるべき道へ導くことを求められ、且つ導くことのできるひとが敬重される「士」だということになります。
 
  「士」の「心」と書いて「志」(こころざし)と読みます。自らに与えられた環境の中で「あるべき道」を進んで行けるのが、志を持つということだと思うのです。「理念」と言い換えることもできます。企業においては「経営理念」となり、受験中のひとにおいては「学習理念」、子育て中のひとには「育児理念」となります。TKCの飯塚毅初代会長は、「自利利他」に人のためにひたすら尽くすことが自分のためなんだという思いを込めています。
 
 田俊雄は税理士として、税理士法第1条に規定する「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念に沿って、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする」ことを志として持ち、事務所経営に当たって行きたい。そのことが、職業を通じた社会貢献になると考えています。
 
 があって当事務所に入所されたスタッフの皆さまにも、また関与先の皆さまにも「前田会計事務所にきて良かったなあ」といわれたい。よりよい社会生活を実現してもらいたい。そのためにも業務を合理化すると共に、スタッフそれぞれが自らの業務品質を向上させなければなりません。自らを高めていく意識(志)を持って生きてほしいと願っています。
 
 長の志とスタッフの志が一つとなり、関与先企業の経営者と良い関係を築くことができれば、「経営者と語る」ことも「経営理念の具現化」も可能となり、「顧客満足の追求」が果たせ、結果として事務所全体で社会貢献ができることになるのでしょう。

  の合宿研修で、活発な討議の中から「前田会計事務所にきて良かったなあ」と思える企画が立案できることを願っています。


 
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