【その30】 ★経営分析その5「売上高○○利益率」について考えよう!
前回から収益性を表す指標について考えています
前回は今期の業績を表す経常利益をいくらの売上高で稼いだのかを見る「売上高経常利益率」について考えてみました。
今回は収益性に関するその他の指標について、考えてみましょう。
題して、「売上高○○利益率」。
●「売上高営業利益率」 = 営業利益 ÷ 売上高
営業利益をいくらの売上高で獲得したかを見る指標で、会社の本業の成績を表します。
受取利息や配当金・雑収入などの営業外収益や、支払利息・雑損失などの営業外費用を加味した経常利益より、この営業利益の方が正確な業績を表すものだとして重視する考え方もあります。
●「売上総利益率」 = 売上総利益 ÷ 売上高
売上総利益(付加価値)をいくらの売上で獲得したかを見る指標です。
卸売業や小売業のように製造原価項目がない事業では、売上総利益と限界利益がほぼ一致しますが、製造業や建設業などでは、この比率はあまり用いないようです。
詳しくは、「コスト管理術 その21」(←リンクします)を、参照してください。
なお、この売上総利益率からあとの比率は、「売上高○○比率」から「売上高」を省略して呼んでいますが、みんな売上高が分母になっています。
●「変動比率」 = 変動費 ÷ 売上高
商品仕入や材料費・外注費などの外部購入コストをまとめて変動費と言います。これら変動費の売上高に占める割合を表します。
この比率についても、「コスト管理術 その21」(←リンクします)を、参照してください。
●「販売費・一般管理費比率」= 販売費・一般管理費
÷ 売上高
販売費や一般管理費の売上高の占める割合を言います。
総額で分析してみることも重要ですが、むしろ各費目毎に分析する方が有用な場合もあります。例えば、交際費比率や、広告宣伝費比率により同業他社と比較をして支出効果を確認することができます。
●「支払利息比率」= 支払利息 ÷ 売上高
借入利息などの売上高に占める割合を表します。この比率が高いと、有利子負債が多いことを示します。「いくら稼いでもみんな銀行が持っていってしまう」と、お嘆きのあなた! お気持ちはよくわかりますが、過去の資金繰りをきちんとしていればとの声があちこちから聞こえます。
売上げだけ追うのではなく、
いろいろな支出費目についてしっかりと管理し、効率の良い事業を進めて行きたいものですね。
お解りいただけたでしょうか?
「売上高○○利益率」の本質。